「着てみないと・使ってみないとわからない、ガーゼの良さ」
甘撚り(あまより)の単糸で織られた平織り生地
「ガーゼ」は、甘撚り(あまより)の単糸で織られた平織りの生地で、二重織りは「ダブルガーゼ」、三重織りは「トリプルガーゼ」。 織り密度(←簡単に言えば、タテとヨコの織り糸の密度)は、比較的低く、柔らかくフンワリ軽い着心地の作品をお作り頂けます。多重ガーゼの空気の層
生地が重なる事で出来る、多重ガーゼの空気の層は、夏は汗を素早く吸収し乾燥させる「吸汗速乾性」が高いため通気性がよく爽やかです(冬は保温性が高まり暖かい)。手作りマスクを愛用されておられるお客様なら、その吸収性の高さは、既に実感して頂いているかと。(縫製前の水通し/洗濯時、スッと水を吸いますよね)
針通りは、良いが→縫製しやすい生地・・・では、ない
ガーゼ生地は縫製しにくいのではないかと思っておられるお客様もいらっしゃるかと思いますが、織り密度がそう高くないので、針通りはとても良いです。 さらには、「服地向けのガーゼ」は、生地の歪みもほとんどなく、ダブルガーゼ(二重織り)・トリプルガーゼ(三重織り)でも、1枚1枚のガーゼは、しっかり接結されているので、多重織り組織だから縫いにくいという事は、ございません。 織り密度が高く、針通りが少々悪い、手強い生地は、他にたくさんあります。だからと言って、とても縫製しやすい生地かと言うと、それも少し違って、「縫製しにくい生地」には該当しない。と思っているところです。
「服地向けのガーゼ」である事が、前提です。
とにかく「軽量」
案外透けにくく、フンワリとしたボリューム感があるのに「軽い」。見た目も質感も、特長ある素材・最後は「好きかどうか」
機能性にも優れ、縫製もそう身構える程でもない「ガーゼ」。あとは、「ガーゼ」の醸し出す、洗いざらし感や、少しシワっぽく、フワッとした感じが好きかどうかなのではないかな?と思ったりします。
仕事柄、様々な素材・織りの服を着用しますが、今日は、「楽に過ごしたい」「少し暑いな」という日は、迷わず「ガーゼ服」に手が伸びます。
甘撚り糸
標準の撚り回数より少ない撚り糸の事。甘撚り糸で織られた織物は、やわらかな風合いに織り上がります。甘撚り糸(=弱撚糸)の反対に位置するのが、春夏のボイル生地などに使われる強撚糸。強撚糸で織られた生地は、厚手薄手に関わらず、しっかりした質感でドライタッチ。
種類別一覧
作品事例
プレゼントパターン「シエル・soleil blouse Ciel」